緩和ケアの専門家とは.

医療が臓器別に専門化している中で,緩和ケアの専門家は臓器の区分を越えた横断的な知識が求められる.大学(院)での教育にも,総合的ながん教育や横断的な研究分野の創造が期待されるだろう.

がん専門医について「日本では臓器別に専門医はいるが、他の臓器に関しては経験がない」と指摘し、総合的な知識を備えた専門医養成の必要性を強調した。

 一方、島根県内で初めて設置された緩和ケア病棟で終末期医療に携わる安部部長は、患者の増加に従って家族の支援を含めたケアの質が低下することを憂慮。チーム医療の充実、緩和ケアにかかわる医師不足の解消を解決策として示した。