再処理工場から放出されるクリプトン85

クリプトン85の年間放出量が,33京(!)ベクレル.なぜこのような施設の建設を許可したのか.

今日まで運転された大型の再処理工場は、英(セラフィールド)、仏(ラ・アーグ)など数ヶ所で、これらの工場によってそれ以前の核実験の量を上回るクリプトンが日々大気中に放出されています。六ヶ所再処理工場の運転によって大気中に放出される放射能の中でもクリプトン85は最大の量で、表1下記参照にあるように毎年3.3×10の17乗=330,000,000,000,000,000Bq(33京ベクレル)が六ヶ所村の上空に放出されます。放出の方法も、高さ約150メートルの排気塔から排風機を使って時速約70キロメートルの速さで大気中に放出されます。膨大な量の放射性クリプトンを放出するため放出口では許容濃度をはるかに超えているのですが、非常に高い排気塔から加速して排気し大気中に拡散することで薄めてしまうから、地上に降りてくるときに濃度が低くなり問題ないというのが国や日本原燃の説明です。