クオリア日記

 東京駅でトイレに入ったら、新幹線の乗務員の方だろうか、鏡に向かってシャキッと立ち、帽子の位置を直しているのを目撃した。この人たちの営々たる努力で、世界に誇るべき定時運行が維持されているのだと思った。
 駅構内の本屋さんで新刊を求めたら、テキパキとあっという間にキレイにカバーをかけてくださった。その間、数秒。目にもとまらぬ早業だった。
 人のために、心を込めてしごとをする。誰も見ていなくても、自分のやるべきことをきちんとやる。そのような職業倫理をもって働いている人たちがいる一方で、デジタルの数字を動かして金を儲けることばかり考える輩もいる。
 まったくふざけるんじゃねえよ、とその時だけは本気で思った。

このお話,もっともだと思います.仕事とは何なのか,考え直してみよう.